カッコ悪い姿をさらけだせるのは、実はすごくカッコいい
昔、本当に好きな人がいた。25、6歳の頃だったと思う。
その人とは少しだけ、お付き合いをしていたんだけど。彼がマスコミ関連のとてつもなく忙しい仕事をしていたこともあって、なかなか会える時間がなかった。
私も、若くて未熟だったこともあって、仕事のこととか、その忙しさが全く理解ができなくて、不満がどんどんたまっていった。
そしてある時、耐えきれなくなって、感情が爆発したんだよね。
で、彼の前で泣きながら不満をぶちまけた結果…
“こんな人だと思ってなかった”
“友達でいたときの方がよかった”
そう思ったらしく…結果、フラレました。
わたし的には、怒ったことでちゃんと自分と向き合ってくれるものだと思っていたのね。
『ごめんね、俺が悪かったよ』と、そうなるのを期待して待っていたんだ。
だから、フラレたときに『へっ!?なぜ!?』って感じでね。予想外の出来事だった。笑
でもそこからが大変で、その彼のことが大好きすぎてその後も諦めきれなくて
『ごめんなさい、私が悪かった』
『お願いだから、別れないで』
そんな風に、みじめったらしく彼にしがみついた。
そうして私は往生際が悪いしつこくて、未練がましい痛い女になったのです。
なんとかして、彼にもう一度振り向いて欲しかった。
だから、あの手この手を使って彼にコンタクトをとっていた。(当然、彼は無視だけどw)
昔、ミニチュアダックスを飼っていたんだけど、実はその犬を飼うことにしたきっかけも彼とつきあっている時に彼が『犬飼いたいなぁ〜』と言っているのを聞いてね。
“私が犬を飼ったらまた私に興味を持ってくれるかも!”
なんて、そんなバカで浅はかな理由で犬を飼ったんですよ。(犬を飼ったことを報告したら『かわいいね』の一言で終わった)
もちろん、そのワンコは彼とのことは関係なしにその後、大事に育てました。
まぁそのうちに私も諦めて、そのまま彼とは疎遠になった。
私は、夢をよく見るんだけど、最近、その彼がよく夢に出てくるんだよね。
夢の中では、私はやっぱりまだ彼のことが好きでどうにかして彼の気を引きたくて、あれこれ頑張っているのです。
なんで、そんな夢を最近になってよく見るんだろうと考えてみたんだ。
別に、もう20年近い前の恋人に未練があるわけではなくて、私の中でその過去に引っ張られてしまう葛藤がまだ残っていたんだよね。
私はね、ずっと長い間彼にしがみついていた若い頃の痛い自分を、恥じていたんだよね。
だってさ、フラレた彼氏に未練がましくしがみついて『ごめんなさい、戻ってきて』『私が悪かったから、お願い!』ってさ、本当痛い女じゃん。
若かりし頃の自分を振り返って思うことは『そりゃ彼も逃げ出すわ』なんだよね。
だから、若かった頃の未熟で情けない自分を私はずっと馬鹿にして見下して、恥じていたんだよね。
それが総じて『過去への未練』になっていたみたいです。
そりゃあ、だいぶ大人になった今の私からしたら、若くて未熟だった過去の自分に対して
『私何やってたの、痛すぎでしょ』
『もっとうまくやれたはずなのに』
そう思うにきまってるじゃんね。
過去の自分がそんなにカッコ悪い女だってことが、私は許せなかったんだと思う。簡単に言えば、プライドですよね。
そんな理由から、その大好きだった彼とのことは自分の中で、誰にも掘り返して欲しくない
痛い思い出になっていた。
“若気の至り”いやそれよりもっとひどい、”過去の恥ずべき自分”そう思っていたのね。
でも最近の夢からのメッセージを通じて、私には新しい気づきがあった。
私は本当に、ただの痛いだけの女だったんだろうか?ってね。
後にも先にも、そこまで恥をさらしてプライドなんか全部捨てて、好きになれた男性って
彼くらいなんだよね。
自分がどう思われるか彼がどう思うかなんて何も関係なしに、私は感情をむき出しにして彼にぶつかることができた。(まぁ相手にされなかったけど)
恋愛において、相手に対してそんなことができたのはあの年齢の、あの時しかなかった。
本当に大事なのは、彼がどんな態度だったとかふりむいてもらえなかった結果とかその部分じゃない。
私がその時に望んでいたこと”
どうにかしてまた彼にふりむいて欲しい”
“彼と復縁したい”という事に対して
未熟ながらもできることを全部考えて、それを最期までやりきったという事実なんじゃないかと思い始めたのです。
私はずっと、あの頃の自分を格好悪くて痛い女認定してたけど…
本当は『すごくかっこい自分!』だったんじゃないか!?そこまでポジティブに思えるようになったのです。
・もっとあぁしとけば!!
・もっとできることがあったのに!
・なんで◯◯しちゃったんだろう!
・なんでもっとうまくやれなかったんだろう!
こういう過去に対しての後悔やジャッジメントって、私の場合はその彼との話だけじゃなくて、これまでの人生の出来事や過去の選択に対しても、たくさん思っていたんだよね。
でも、違った。後悔もジャッジメントも必要なかった。
私はその時、その状況でやれることを全部やってきた。他の選択肢なんて、なかった。
未熟だったかもしれない
無知だったかもしれない
格好悪かったかもしれない
恥ずかしい思いをしたかもしれない
良い結果を得られなかった事もあった
でも私は、その時にできる最善のことをすべてやってきた。
だから私は、全然カッコ悪くなんてない。
むしろ格好悪くて恥ずかしい姿を躊躇なくさらけだせるなんて….
なんてかっこいいのだ!私は!!
気づいたら、そう心の中で叫んでいました。笑
自分が、格好悪いことを認められる人間は、本当は、すっごく格好いい人なのではないだろうか。そんな事に、今更ながら気づいた。
そんなこんなで今は、これから自分が他の人に、どんなに格好悪くうつったとしても、そんな自分でも肯定して、愛して生きて行けそうな気がしてる。
多分今の私、はたからみたら、カッコ悪いと思う。
自分のやりたいことがなかなか形にできなくて、ずっともがいて苦しんでいる。
今までの人生で得た実績、お金も人気も栄光も、もはやそれらは役にたたなくて過去のものになった。
昔のキラッキラしていた時代の私を知っている人からしたら、私は、落ちぶれた人に見えるかもしれない。
でも、それでもいいと思う。
そうだとしても誰がなんと言おうと、私は自分のことを世界で一番カッコいい女だって思うことにしたんだ。
これからだってカッコ悪くても、痛々しくても失敗だらけでも、そんな私という特別な存在を
愛して抜いて生きていくんだ、たくましくね。
自分のことを、そんな風に思えるようになって嬉しいな。
夢に出てきてくれた、元彼、ありがとね!
𝙴𝚁𝙸𝙲𝙾

